着物ドレスについて

日本の第一礼装から製作される着物ドレス

日本の和服をリメイクした着物ドレスの存在は、随分前からありました。
祖母や母から受け継がれた思い出の和服を、ウェディングドレスやセレモニードレスとして蘇らせる趣向でした。

 

 しかし最近では、新品の振り袖や留め袖からドレス製作するという専門店も多数出てきて、そのどれもが息を呑むような美しさです。
元となる素材は、日本古来の伝統装束である打ち掛けや振り袖、留め袖など礼装用の衣装ですから、

 

生半可な取り組みではひるんでしまうような、迫力のある豪華で高価な品物が元となる素材です。
やりがいのある仕事ではありますが、値段ばかりでなくそれに相応して顧客の要求も高そうな、結婚式など一生の思い出として残るような、
難しく格調高いドレスばかりです。

 

 商売としてショップを構えているオーナーの方々は、皆着物ドレスの面白さに虜になった、センスも技術も確かな人ばかりのようです。

 

仕立てあがったドレスは、非常に美意識の高いものばかりで、このように素晴らしい物を根気よく製作して手放してしまうのは惜しくなりませんか?
と、問いかけたくなるものばかりです。

 

 欧米の素晴らしく優れたレースと縫製技術に対抗できるのは、日本の伝統的な和服生地しかないと思われます。

 

着物ドレスとして製作されたウェディングスタイルの素晴らしさは世界基準ですが、留め袖ドレスの面白さは日本独自の価値観で興味深いかも知れません。

 

既婚女性の第一礼装でありながら、まるで喪服みたいに地味でシック。
ですが、年を重ねてくるとその徹底して抑えこんだような留め袖の地味派手な所が、たまらなく素敵なものに見えてくるので不思議です。

 

 和装だと着つけができず、履物が普段と違うため、なかなか着る機会もありませんが、着物ドレスなら、楽しく活発に着れそうです。

 

 その一方で浴衣ドレスは、高価な衣装ので着物ドレスと打って変わって、ファンシーでとても安価というところが面白い現象です。

 

可愛さでこだわっても、高くても\10,000以下で購入が可能なのです。
元々、浴衣自体がそういう衣類だとしても、随分カジュアルでお手頃な価格です。

 

これ位の価格なら、着物ドレスの入門編としてぜひ気軽に試してみたいところですが、浴衣ドレスはやはり子供用が圧倒的に多く、大人用はコスプレ的なイメージの物になってしまうようです.

 

 日本の伝統柄を活かしたレトロモダンな浴衣がトレンドとして増えてきている中、まだそのような大人っぽい浴衣ドレスがないことは淋しいばかりです。